もうひとつの “R”

 

ブログのタイトルはR&R Life

Rは龍平さんからとったもの。ではもう一つのRは?

それは、私の息子の名前がRだからです。漢字も偶然“龍”を使用しており、

読み仮名は、たったの一文字違いです。

名前を考えたのは主人。“龍”か“寅”の字を使いたいとの事で、

“寅”だと、『寅之助』か『寅次郎』になりそうで、それは嫌だと私が拒否して

“龍”を使用した名前になりました。漢字も読みもとても気に入っています。

 

私の息子は発達障害自閉スペクトラム症の特性があります。

1歳半の検診で判明し2歳になる年に主人が単身赴任で

離れて生活するようになってからほぼ一人で育ててきました。

多忙な仕事の主人は年に数回しか帰省する事ができず、

息子と一緒に過ごした日数は現在まで加算すると

1年にも満たないかもしれません。

今もまだ単身赴任は続いています。

 

発達障害と診断されて、主人と離れて生活するようになってからは

誰にも頼る人がいなかった事もあってか、悩む暇もなく

ただただ必死で子育てしていたような気がします。

発達外来の先生や、子育て支援の指導員の言われるがまま、療育を受け

4日児童支援デイサービスに通い、幼稚園では加配の先生をつけてもらい

小学校では迷うことなく支援級で入学して・・・。

我が子が発達障害ではないかと分かった時、その現実を受け入れられなくて

適切な療育を受けさせなかったり、小学校も通常級に入学させたりして

その子の障害をさらに悪化させてしまうというのはよくある事なのですが、

自分自身は主人がそばにいなかった事が幸いしたのかもしれません。

“まだ幼いし、別に様子を見ててもいいんじゃないか?”とでも

言われたら何もしなかったかもしれないです。

 

息子は主人の穏やかな性格を受け継いだのか、

病院の療育の先生、児童支援サービスの指導員、幼稚園の先生、

それぞれの場所で溺愛するように可愛がってもらえて、

でも甘やかされる事無くとても手厚く指導してもらうことができました。

小学校に入学して今年で4年生になりますが、それは今でも続いています。

おかげで定型の子よりはゆっくりではありますが

彼のペースで成長を続けています。

 

発達障害の子供たちが困難に直面するのは

社会に就労するようになってからです。

それを乗り越える事ができるようになるためには、

学校生活や家庭生活で自己肯定感をしっかり育てて

自信を付ける事が何よりも重要です。

これは定型発達の子にも同じく言えることです。

 

社会に出てしまえば、自分の思い通りに行かない事がほとんどです。

マルチタスクが苦手で、ルーティーンにない事が起きると

混乱してしまう息子にとってこれから成長するにつれて、

自信をなくしてしまう場面に遭遇する事が増えてくると思います。

私の手を離れて何とか自立できたとしても、

私がこの世からいなくなるまでは

彼を見守り続けなければならないのでしょう。

 

 

ただ、願うことは

彼に“生まれてきてよかった”と思える人生を歩んでもらえたらなと。

そのためにも、もっともっと成長していけるように

息子を応援していきたいです。

たった一人の大切な宝物ですから。